ヒロイズム

[heroism](ヒロイズム)
英雄を崇拝し、または英雄的行動を好む心情。英雄主義。
広辞苑より抜粋)

今日は自分の珍しく曲の解説をしてみたいと思います。ライナーノートっていうのかな。
お時間ある方は、まず以下の歌詞をご覧下さい。


ヒロイズム


降りかかる言葉の火の粉を
振り払う僕はそのために
心の固いシェルターへと逃げ込んだ


そこは闇 何も見えなくて
静寂が支配する世界
ただ自分の心の声がこだましている


信じることやめてしまったなら
人と人の間で生きる意味はなくなる
何度目だろう わかっちゃいるんだけど
…行かなくちゃ


戦うことから逃げて
逃げることで身を護って
そうすることでどうすることも出来なくなって


貝殻みたいに黙って
死んだ眼で明日を睨んで
僕は知る 生きることはそう「闘い」だって


戦場に出れば銃弾の嵐
強靭な精神だけがくぐり抜けてゆく
何度撃たれて倒れたとしても
平和を夢見てる


どこかに隠した勇気を今こそ
さぁ窓を開けて陽の当たる場所へと



作詞作曲coyotehiro

All rights reserved by coyotehiro




「ヒロイズム」は、僕がanzuさんとともにこの前のライブで披露した、新曲のタイトルです。
この曲は、僕がとても塞ぎ込んだ時期に書いたもので、基本的にはとても暗い曲です。
例えば鬱に悩んだ多くの人が感じてしまうような(意識的または無意識的に)、劣等感とか疎外感とか猜疑心や絶望感。(僕は多かれ少なかれ、誰の心にも鬱というものは存在すると思っている。)
これがひとつのこの曲の大きな焦点になっています。
いわば、「心のダーク・サイド」。
「暗闇」。
「心のシェルター(防空壕)の中」。


ですが、僕は暗闇のままこの曲を終わらせることはしないで、もう一つの場所に焦点を合わせました。
それが、「陽の当たる場所」です。
「窓の外の世界」。
「地面の上の世界」。


そう。

僕がもっとも大切に歌っていきたい主題は

いつだって

希望

なんです。






誰かにとって何でもないことが、別の誰かにとってとてつもなく大変なものだったりする。それが僕にはわかる気がするから、戦友を慰める気持ちと、励ます意味でこれを書いたんです。


もちろん、自分の主義「ヒロ+イズム」って意味でも重ねているけれど。

シングル的ではないけれど、いつかアルバムに放り込んでやりたい大切な一曲です。